近年はコロナ禍による、外出自粛の影響で、以前まで常に行っていた趣味や行動に制限をかける必要のある方が増え、ストレスやイライラといった精神的な部分で悩みをもっている方が多くなっています。
またストレスは数カ月・数年の時を経てから、身体へ影響を及ぼすことも多くあり、ご本人の感覚としても直接的な影響を感じられないケースは山ほどあります、
その結果、耳鳴りという形で、その精神的なストレスなどが症状として表れることがあります。
漢方の考えとして、このストレスによる耳鳴りを実証とした、治療ポイントがあります。
身体には気・血を巡らせる経絡が張り巡らされて、身体の様々な箇所へとつながっていますが、耳鳴りと関係が深いと考えられている経絡も存在するのです。
五臓六腑の中でも、肝胆系はとても関係が深く、どちらも精神へ強く結びついていると考えられています。
肝・胆の働きが活動的すぎると、気分の浮き沈みや、すぐにイライラしてしまうといった興奮症状が出やすくなってしまい、耳鳴りはもちろん、ストレス性の不調を誘発しやすいのです。
ですので、肝・胆系へ働きかけ、自律神経を整えるタイプの漢方と相性が良く、滋腎通耳湯・柴胡桂枝乾姜湯などや、まれに竜胆瀉肝湯をお勧めされることあります。
ただやはりストレス性の耳鳴りであるか、身体的な要因による耳鳴りであるかを自己判断することは容易ではありません。せっかく飲むのですから、ご自身にあった漢方を選ぶため、漢方の専門家へ相談することが非常に重要で、お近くで相性の良い漢方のお店が見つかると良いと思います。
当店も漢方相談を行っておりますので、
お気軽にご来店いただければ幸いでございます。
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